豊かな自然を未来へつなぐ


早池峰山 北上山地の最高峰「早池峰山」。高山植物の豊富な花の名山として全国的に知られ、シーズン中は多くの登山者で賑わう岩手を代表する山のひとつです。1928年には国の天然記念物に指定。古くは信仰の山として千年にも及ぶ歴史を持ち、大迫町、川井村、遠野市の3市町村にわたる山麓には伝統芸能が数多く残るなど、自然・歴史ともに深い魅力をそなえています。
 しかし、様々な問題に直面しているのもまた、早池峰の現実の姿です。登山者の増加に伴う自然環境への影響、貴重な高山植物の盗採など。年を追うごとに顕著に現れてきている様々な自然環境の変化。そんな早池峰の「現実」を認識し、「早池峰の豊かな自然を未来へ残したい」という願いのもと、山岳会、自然保護団体、関係自治体、県とがパートナーシップを図り動き出しています。

●関連リンク「写真集 早池峰の植物」http://homepage2.nifty.com/hayatine/

ブナ林

ヒバ林
ブナ林

ヒバ林

世界中で早池峰にしかいない固有種
ハヤチネウスユキソウ、ナンブトラノオ、ナンブトウウチソウ、ミヤマヤマブキショウマ
北上山地固有種
ヒメコザクラ ヤブヒョウタンボク 

 写真は、ハヤチネウスユキソウ→

ハヤチネウスユキソウ


早池峰と山麓に棲む動物達

オコジョ

ニホンカモシカ

クマタカ

早池峰の保護ネット

森林生態系保護地域の看板

 早池峰は、1928年に国の天然記念物に指定されたのを皮切りに、保護のために実に様々な法律の網がかけられています。当初は珍しい高山植物の保護が目的でしたが、徐々に自然環境全体の保護へと広がりを見せています。早池峰の原生自然地域がいかに貴重なものであるかがわかります。

森林生態系保護地域の看板

 
1928

早池峰高山植物帯が国の天然記念物に指定

1957

上記植物帯が特別天然記念物に昇格指定

1974

上記植物帯が鶏頭山〜剣ヶ峰まで拡張指定

1975

北面のアカエゾマツ自生地が県の天然記念物に指定
北面西寄り一帯(1370ha)が国の自然環境保全地域に指定

1982

上記自然環境保全地域を除く早池峰・薬師岳一帯が国定公園に指定

1990

早池峰連峰に薬師岳を含めた一帯の区域を特別天然記念物に拡張指定。

1993

早池峰・薬師岳一帯(8144ha)が森林生態系保護地域に指定

  他にも、早池峰のほぼ全域が鳥獣保護区。現在は世界遺産登録への申請も検討されています。