津志田小学校の総合学習



 
南川堰の水生生物調査では、汚い川に生息する生物が数多く見つかりました。 あき缶の中にいたアメリカザリガニを発見。これも汚い川に住む生物です。

 盛岡市立津志田小学校は、盛岡市の南側中央部に位置します。かつては野菜栽培が盛んな田園地帯でしたが、近年都市化が進み、住宅、アパート、大型商店が混在する地域です。学区内には11町内会があり、津志田小学校は22学級約700人の大規模な学校です。
 津志田小学校5年生の総合学習の前期テーマは「自然とふれあおう」、後期のテーマは「水とわたしたちの津志田」。学校を飛びだし、地域や公民館との連携で組まれたこのカリキュラムは、学校だけの視野よりもう一歩広がった活動が、子どもたちに「地域」への興味を持たせる大きなきっかけとなっています。
 そもそもの始まりは、平成11年に行われた盛岡市見前地区公民館からのアプローチでした。学校教育と社会教育が、学習の場や活動で一体的な展開を図ることの大切さを話し合う中で、お互いの機能の乗り入れによって、教育効果を高めるところに学社連携の意義があるとの考えが一致。そこで、「水と津志田」をテーマに1年間の総合学習を展開することになったのです。
 盛岡市立津志田小学校5年生の総合学習は、6月の区界での2泊3日の林間学校から始まりました。公民館の市川杜夫館長を講師に招き、閉伊川の水生生物を調査。流速や水温の計測や水の中に住む生き物の数を数えたりと、基本データの収集からはじめ、実際の生物調査は子どもたち自らが行いました。その結果、閉伊川はとてもきれいな川であることがわかったのです。では、自分たちの住んでいる津市田地区の川はどうなのだろうか? そんな疑問から、今度は学校の裏を流れる川「南川堰」の水生生物調査を行うことになりました。
 同年10月に行われた南川堰の調査は、上流、中流、下流に分かれて行われました。その結果、ザリガニやヒル、ミミズやタガメなど汚い場所に生息する生物ばかりが見つかりました。水も汚く濁り、ヘドロにまみれ、さらに、ポイ捨てされたゴミが溢れた悪臭漂う川だということがわかったのです。
 子どもたちの中には、小さい頃この川で泳いだ記憶がある子もいて、「ホタルやメダカなどが生息する美しい川に戻したい」と話してくれました。

 
足元は長靴、手にはビニール袋といういでたちで、子供たちはゴミを拾っていきます。 1時間ほどで集まったゴミの量はかなりのもの。