岩手県立視聴覚障害者情報センターだより タペストリー49 2022年6月1日発行 表紙 点訳・音訳・音訳校正 デジタル録音図書編集奉仕員 IT サポート体験会の様子 写真が4枚あります。 1枚目 受講者が講師と一緒に点字を書く体験をしています。 2枚目 受講生が講師と一緒に音訳校正の体験をしています。 3枚目 受講生が講師からデジタル録音編集についての説明を受けています。 4枚目 受講生がアイマスクをして、講師の説明を受けながらパソコン操作の体験をしています 1「所長挨拶 稲葉亘」 令和4年度の事業実施に当たり、日頃、当センターを御利用いただいている多くの皆様を始め、運営に多大な御支援、御協力をいただいている関係者の方々に深く感謝申し上げます。 当センターは、身体障害者福祉法に規定する視聴覚障害者情報提供施設として、点字図書館、聴覚障害者情報提供施設の二つの機能を備え、平成 18 年4月に開設されました。以来、 点字図書や録音図書等の製作及び貸出し、点訳や音訳奉仕員など情報提供の担い手となる人材の養成、手話通訳者や要約筆記者の派遣調整等に取り組み、視聴覚に障がいのある方々への 必要な情報提供とコミュニケーション支援の充実を図っているところです。 センターの運営に当たっては、経営方針に、一人ひとりの「知りたい」「学びたい」「楽しみたい」という多様な情報ニーズへの対応を掲げ、専門スタッフの配置により、的確なサービス提供に努めておりますが、何より、点訳・音訳とうの奉仕員や手話通訳、要約筆記等の意思疎通支援者、サポーターなど多くの方々の御協力があってこそ可能となっているものであり、今年度も引き続き人材養成を推進するなど、皆様に安心して利用いただけるよう各種事業に取り組んでまいります。 こうした中、新型コロナウイルス感染症は依然として収束が見通せない状況にありますが、図書等の貸出しを始めとした当センターが提供するサービスは、継続して多くの方々に利用されております。読書や情報提供支援が、視聴覚に障がいのある方々の生活を支える上で重要な役割を担っている表れとして、改めてセンターへの期待の大きさを切に感じており、引き続き、基本的な感染対策を徹底し、安全・安心な利用環境の確保を図っていきます。 今後とも、職員の専門性の向上を図るとともに、利用者及び関係者の皆様の御意見を伺いながら、より良いサービスの提供に努めてまいりますので、変わらぬ御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げます。 2「令和4年度 重点事業」 視覚部門 4月8日の点訳・音訳・録音図書編集体験会から今年度の事業が始まりました。 5月からは点字図書・録音図書を製作する奉仕員養成講習会もスタート。昨年度は講習参加者の中から 16 名の奉仕員が誕生しました。約 10 か月という長い期間、受講される皆様が理解を深められるよう、良好な環境づくりに努めます。 今年度も講師陣のご協力を頂きながら、良質な図書を利用者の皆様にお届けできるよう、奉仕員の皆様と取り組んでいきます。 7月には奉仕員の皆様に感謝の意を表する「奉仕員のつどい」を開催予定です。また、視覚障害者交流会(サロン)の開催を年6回(うち1回開催済み)予定しています。 新型コロナウイルス感染症のまん延でまだ安心できない状況ではありますが、引き続き換気、消毒等を徹底し感染防止に努めていきます。 今年度も利用される皆様のご意見を参考にお役に立てる情報発信に努め、より良いサービスの提供と安心して利用できる環境づくりに取り組んでまいります。 聴覚部門 聴覚部門の手話通訳者 養成事業及び要約筆記者養成事業では、昨年度岩手県の登録試験に手話通訳者2名、要約筆記者(手書き)3名の合格者を出すことができました。 講師の皆様を始め、多くの方々のお力添えにこの場を借りて感謝申し上げます。今年度は2年間の養成課程の初年度にあたります。新型コロナウイルスの影響がまだ続い ておりますが、感染対策を十分に行いながら安全に講習を進めていきたいと考えております。センターでは、当事者の皆様のご希望に添えるように、また、意思疎通支援 者の皆様が安心して活動できるように努めてまいります。 ビデオ制作については、「目で聴くテレビ」への番組提供を9月以降に行う予定です。 また、地元テレビ局制作の情報番組に字幕をつけた作品を多数取りそろえておりますので、是非ご覧ください。 そのほか、今年度も文化・レクリエーション事業、パソコン個別サポート、移動ライブラリー、ミニスクールなど、各種事業を十分な感染対策の上で実施したいと考えて おります。 利用者や関係団体の皆様のご意見を参考にしながら、より良いサービスの提供と安心して利用できる施設づくりに取り組んでまいります。 3「点訳・音訳・録音図書編集奉仕員・ITサポート体験会」 4月8日(金)に 29 名が参加し、午前、午後の2回ずつ開催しました。 施設紹介の後、点訳、音訳、録音図書編集、ITサポートの4つのコースに分かれ、点字の読み書きや、原稿を読みながら録音する体験、その音源をCDに編集する体験 も行われました。ITサポートでは、音声読み上げソフトが入ったパソコンを使い、サポートする側とされる側の両方の体験も行いました。 新型コロナウイルス感染症予防対策から小人数での開催でしたが、皆さんに興味、関心を持っていただき、参加された多くの方から養成講習会の参加申込みがありました。 心から感謝いたします。 写真が1枚あります。 受講者が視聴覚障害者情報センター概要説明の DVD を視聴しています。 4「第1回視覚障害者交流会(サロン)開催」 4月20日(木)に今年度1回目の視覚障害者交流会(通称サロン)を開催しました。 今回は「東北新幹線すごろく」というゲームを実施しました。 しりとりをしながらコマを進め、時にはクイズに答え、時には名物駅弁の味を想像してもらいながら、新青森駅から東京駅まで盤上の旅を楽しんでいただきました。利用 者の方からは「しりとりやクイズもあって頭の体操になるね」という声もいただきました。サロンでは今後も様々な内容を予定しております。是非お気軽にご参加ください。 写真が1枚あります。 サロン参加者が職員の説明を受けながら、テーブルを囲んでゲームを楽しんでいます。 5「令和4年度 第1回意思疎通支援者現任研修開催」 4月24日(日)、10 時から 15 時まで、いわて県民情報交流センター812研修室を会場として開催しました。 講師は(一社)日本聴覚障害ソーシャルワーカー協会副会長、舘脇千春氏。「聴覚障害者の精神保健福祉について 支援者(意思疎通支援者)に求められること 」について、講義と事例検討を行いました。手話通訳者、要約筆記者合わせて 40 名、オンライン参加者は 28 名が集い、久々に顔を合わせての研修となりました。 新型コロナ感染症が収束するどころか、研修会開催前に過去最高の感染者数であったため、講師にもオンラインによる講義をお願いし、オンライン参加者は事例検討する際にブレイクアウトルーム機能を使って話合いをしたり、会場参集者が事例検討している様子を講師に確認いただくための配信もしました。 聴覚障害者の方たちがどんな苦しみやつらさを感じ、精神的に病んでしまうのかを理解し、意思疎通支援者がどう関わっていけばよいのかを考え、お互いの意見を交換し合えた研修となりました。 6「新任職員の紹介」 所長 稲葉亘 新採用当時、生活保護の家庭訪問で、ろうあ者相談員と同行で生活状況の確認をしていたことが思い起こされます。まさに原点に返る気持ちです。 日々の仕事・活動を通じて、人も組織も成長していくことを目指します。 「現状維持は退歩している証拠」と言われます。一日一日を大事に、切磋琢磨していけば、1年後どんなにか変化していることでしょう。 主任情報支援員 田中宏行 担当は視覚部門の総括、奉仕員養成事業や表彰関係、タペストリーの編集など。 4月から視覚部門に配属となりました。初めての情報提供施設での勤務で不慣れなため、はじめはご迷惑をおかけするかもしれませんが、少しでも早く慣れ、皆さまのお役に立つ職員となれるよう、日々努めてまいります。どうぞよろしくお願いします。 新任職員の写真が2枚あります。 7「令和3年度に寄せられたご意見から主に運営協議会(新型コロナウイルス感染症の影響により書面開催)に寄せられた意見をご紹介いたします。」 (1) コロナ禍であっても奉仕員向けの研修会を開催してほしい。 (2) 要約筆記者がコロナ禍で気力を失わないため、スキルアップにつながるよう支援を考えてほしい。(一緒に考えていきたい。) (3) 新着案内「いわてさん」の書名の前に図書分類番号を明記してほしい。 (4) デイジー図書の貸出しに1週間以上待たされることがある。もう少し早く手元に届くようお願いしたい。 (5) 県内各地の図書館・情報センター等との連携・協力体制等について教えてほしい。 (6) センターの事業について、さらに周知していただくよう、さまざまな場面を使って発信してほしい。 (7) 有資格職員の適切な配置をお願いしたい。 (8) 運営協議会の資料にカタカナ語が多い。 (9) アイーナ3階の入口を入って昇りエスカレータまでに誘導ブロックを設置してほしい。 お寄せいただいたご意見を参考に、より良い運営に努めてまいります。 8「お知らせ」 「タペストリー」は当センターホームページからでもご覧になれます。 視覚部門 令和4年度 奉仕員のつどい 日時:7月 19 日(火)13:00〜 会場:アイーナ 会議室 804 表彰式 講演 講師:佐々木章行(あきゆき)氏(盛岡てがみ館学芸員) テーマ:「啄木・京助・胡堂」(仮) ※新型コロナウイルス感染症の拡大状況により、予定を変更することがあります。 聴覚部門 要約筆記者を目指す人たちのための説明会 令和4年度要約筆記者養成講習会開始に当たり、説明会を開催します。 7月 24 日(日) 詳細が決まり次第、当センターホームページや市町村等あてご案内いたします。 9「職員エッセイ de リレー」 「大人のあじわい」 情報支援員 田村真由美 最近めっきり春ですね。春のお楽しみといえば山菜です。ふきのとうをお味噌汁に散 らしたりすると、絶妙なほろ苦さが口いっぱいに広がり、まさに大人の味わいです。 ブラックコーヒーや苦手だった野菜を美味しいと感じる自分に気が付いた時、私も大 人になったのねと思った人もいるのでは?ところが!ですよ、皆さん。残念なお知ら せです。それは皆さんが大人になったからではなく、味覚が老化したからなのです。 味覚が鈍感になって、苦いものもクセの強い食べ物も平気になってしまったのです。 でも、美味しく食べられるものが増えるんだったら、老化も悪くないよねと自分を納 得させながら、今日も大人の味わいを求め産直に行く私です。 (次回は吉田貴博情報支援員にバトンタッチ) 発行/岩手県立視聴覚障がい者情報センター 〒020-0045 岩手県盛岡市盛岡駅西通1―7―1 いわて県民情報交流センター(アイーナ)4階 電話 019-606-1743    FAX 019-606-1744 メール iwatesan@aiina.jp URL http://www.aiina.jp/facility/sityoukaku/sityoukaku.html 次回 9月発行予定 「タペストリー」とは 皆で持ち味や個性を織り糸にして、創りあげるセンター、との願いです。感想・ご意見などありましたら、お寄せ下さい。