表紙  岩手県立視聴覚障害者情報センターだより タペストリー 2023 年 1 月 30 日発行 ナンバー51 視覚部門 サロンの様子 聴覚部門 移動ライブラリーの様子 関連記事は 4・5 ページ 写真が4枚あります。 1枚目、サロン参加者が講師に合わせて両手を上にあげる運動をしています。 2枚目、サロン参加者が講師に合わせて両手を前に出す運動をしています。 3枚目、児童が DVD を選んでいます。 4枚目、上映を前に教員が児童に説明をしています。 1 新年のご挨拶 所長 稲葉 亘 新年おめでとうございます。 皆様には、健やかに新しい年をお迎えのことと存じ、心からお喜び申し上げます。 昨年は、新型コロナウイルス感染症が収まらない中、基本的な感染対策を徹底しながら各種養成講習会、意思疎通支援者の派遣調整などほぼ計画どおりに事業を進めることができました。おかげさまで、平成 18 年4月開館以来の来館者・利用者累計は 50万人を超え、これもひとえに皆様の御支援のたまものと感謝申し上げます。 また、小誌は 50 号を重ねました。各号を振り返ると、その時々の学ぶ人、楽しむ人、支える人の軌跡が丹念にしるされています。いずれを取ってもセンターの力だけでできるものでありません。関わる多くの方々の熱意や叱咤激励に改めて感謝申し上げます。 次の節目に向け、「日に新たに、日々新たに、また日に新たなり」(大学)の気構えで、質の高いサービス提供に努めてまいる所存です。 さて、昨年5月に障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法が施行され、障がいに応じた情報取得の手段の選択や地域差、時間差のない情報取得など大きな変革に期待が高まっています。一つずつでもこの“完成予想図”に示す、情報格差なく、誰もが住みやすい社会の実現に近づくことを願うものであります。 視覚、聴覚に障がいのある方々への文化教養、情報保障の提供・拡充は当センターの中核であり、絶えず社会の要請、利用者・関係者の声を聴きながら、良質な図書の提供や聴覚に障害のある方々のコミュニケーション支援の充実に努めてまいります。 ここに、詩人・坂村しんみんの一節を引き、本年の道標にしたいと思います。 よい本を読め よい本によっておのれを作れ 心に美しい火を燃やし 人生は尊かったと叫ばしめよ 様々な出会いを大切に、利用者一人一人の「知りたい」「学びたい」「楽しみたい」に応えられるよう、職員一丸で各種事業の推進に当たりますので、皆様方の一層の御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げます。 2 令和 4 年度視聴覚障害者対応接遇講座 10 月 28 日(金)、当センターが入居しているアイーナで働く方々を対象とした「視聴覚障害者対応接遇講座」を開催しました。この講座では視聴覚障害者に対しての理解を深めていただくとともに、適切な対応を行うことができるようになることを目的として、障害の特性や、対応のポイントについて視覚と聴覚それぞれの講師が説明を行いました。どちらの講座も、当事者である講師の具体的な説明に、受講者からは「とても参考になった」「実用的で良かった」という意見が聞かれました。 障害の特性やどんなことに困るのか、どのような対応が求められているのかを知ることは、合理的配慮の提供において重要な要素です。この講座で得られた気づきをそれぞれの職場で共有し、視聴覚障害者だけではなく全ての人が安心して利用できるサービスの提供につなげていただきたいと思います。 写真が 2 枚あります。 1枚目、参加者が講師の齋藤主任情報支援員から説明を受けています。 2枚目、参加者が実際に手話に挑戦しています。 3 学校へ出向いて出前講座を実施しています センターでは、小中学校等依頼のあった学校へ出向き、児童・生徒の皆さんに視覚障害及び聴覚障害者への理解促進のため、授業を実施しています。今年度は、7校にお伺いする予定です。 出前講座では、視覚障害、聴覚障害、それぞれ時間を分けて授業を進めています。視覚障害については、点字の読み書き体験を中心に、視覚障害者の日常生活の様子や、音声デイジー図書についてのお話をしています。また、聴覚障害については、手話での挨拶や指文字、くうしょの体験をしてもらいます。ろう者・難聴者に分かりやすい伝え方について、要約筆記の紹介も含めてお話しています。 児童、生徒さんからは、「目の見えない人や耳の聴こえない人を見かけたらどのようにしたらいいか分かった」「点字を打つのが楽しかった」といった感想がありました。 出前講座を通して視覚障害者及び聴覚障害者への理解が深まってくることを願っています。 4 奉仕員表彰 当センター点字図書館部門の図書製作を支えてくださっている奉仕員の方々が受章 されました。 受章されたかた(敬称略) 令和4年秋の褒章 緑綬褒章 岡部 直子(点訳奉仕員) 昭和 59 年に点訳奉仕員として活動を始め、その後、点訳校正奉仕員としても活動し幅を広げるなど、38 年以上にわたって視覚障害者の読書環境の充実に貢献されました。 長年の奉仕活動に敬意をひょうしますとともに、心からお祝い申し上げます。 社会福祉法人日本盲人社会福祉施設協議会理事長感謝状 佐藤 裕子(点訳奉仕員) 阿部 道代(音訳奉仕員) 奉仕員の皆様お一人お一人の奉仕活動に心から感謝いたします。 5 第 5 回視覚障害者交流会(サロン)を開催しました 11 月 24 日(木)に今年度 5 回目となる視覚障害者交流会(通称サロン)を開催、4 人が参加しました。今回は「知って得する!いきいき元気塾」と題して盛岡市市民部健康保険課の保健師2名を講師にお招きし、フレイル予防のための食事のとり方や口腔ケア、気軽にできる体操などについて紹介いただきました。フレイルとは加齢により体力や気力が弱まっている状態のことです。今回参加された皆さんは若さいっぱいで、幸いフレイル状態のかたはいませんでしたが、学んだことを実践して、これからもお元気で過ごしていただきたいと思います。 写真が1枚あります。 サロン参加者が講師の説明を受けながら首の運動をしています。 6 身体障害者パソコンサポーター現任者研修 10 月 9 日(日)と 11 月 6 日(日)に、身体障害者パソコンサポーター現任者研修を開催しました。 第 1 回はNVDAエキスパート認定スタッフの小川誠先生にNVDAの基礎、インストール方法、インターネット閲覧について、第 2 回は視覚障がいしゃパソコンアシストネットワーク代表 北神あきら先生に Net リーダー ネオの基本操作、インターネット閲覧方法 ショートカットキーについて、Google Chrome でのインターネット閲覧方法、ロービジョンのかたの設定方法などについて研修をしていただきました。 視覚障害者がネット検索などをしていてパソコン上で迷子になってしまいパソコンがどういう状況になったのか分からなくなることや、安心してサポートを受けてもらえるような声掛けが大切であることを学びました。 今回の研修で学んだことをこれからのサポートに生かしていきたいと思います。 写真が 2 枚あります。 1枚目、研修 1 回目の様子。受講者がウェブで講習を受けています。 2枚目、研修 2 回目の様子。受講者がウェブで講習を受けながら、職員の説明を受けています 7 字幕(手話)入りビデオ移動ライブラリーin 盛岡聴覚支援学校・一関せいめい支援学校 当センターでは 3,000 作品以上の字幕(手話)入りビデオ・DVDを所蔵しています。 その中から学校希望の作品を持参し 11 月 10 日は盛岡聴覚支援学校で、11 月 22 日は一関せいめい支援学校で移動ライブラリーを開催しました。盛岡聴覚支援学校では新型コロナ感染防止のため上映会・説明会は開催せず、いつもより少なめでしたがDVDを先生方に並べてもらい開催し、限られた時間の中でもたくさんの利用がありました。一関せいめい支援学校では感染防止に気を付けながら、説明会・上映会を開催しました。「伝次郎先生のハピエネ!科学マジック」、「にほんごであそぼう」を上映し、幼稚部・小学部の皆様に楽しんでいただきました。科学マジックにびっくりしたり、お決まりのポーズをまねしたり上映会を楽しんでいました。来年度も引き続き両学校で開催できればと思います。 写真が2枚あります。 1枚目、一関せいめい支援学校の生徒が着席し、上映を前に説明を受けています。 2枚目、盛岡聴覚支援学校の児童が DVD を選んでいます。 8 令和 4 年度 第 1 回文化・学習・レクリエーション事業開催 今年度は釜石情報交流センターに会場を移し、10 月 22 日(土)に開催しました。 内容は令和3年7月にスタートした「電話リレーサービス」の地域講習会です。地域講習会は昨年度も当センター研修室で開催しましたが、沿岸地域のかたたちからセンターは遠いところ。ならば、こちらから出向いたら良いのではと考えたのです。一般財団法人日本財団電話リレーサービス様が主催となり、サービスについて説明。 当センターは会場の確保、開催周知、利用登録時のサポートを担いました。開催地となった釜石市様からは、市広報に開催案内掲載のご協力をいただきました。 「電話リレーサービス」はまだなじみが薄いのか、参加者は少し寂しい状況となりましたが、参加した聞こえないかたは積極的に質問や意見を出し、電話リレーサービスについて十分に納得した上で利用申込を希望されました。サービス開始から1年と数箇月、これからも電話リレーサービスの周知継続は必要であるとの思いを強くしました。 写真が1枚あります。 受講者が電話リレーサービスの講習を受けています。 9 お知らせ 「タペストリー」は当センターホームページからでもご覧になれます。 全体 年度末の図書等貸出停止について 期間:3 月 25 日(土)から 3 月 30 日(木) 年度末の資料整理及び点検のため、点字・録音図書、DVD、情報機器の貸出しなどのサービスを停止します。この期間は視覚部門閲覧室への入室ができません。録音室、研修室等の施設利用は可能です。 なお、3 月 31 日(金)はセンター休館日です。ご不便をおかけしますが、ご理解ご協力をお願いします。 聴覚部門 施設利用一部制限について 2 月 18 日(土)17 時から、19 日(日)17 時まで令和 4 年度岩手県要約筆記者登録試験 実施のため、聴覚部門内フロア全室が利用できません。ご不便をおかけしますが、ご理解ご協力をお願いします。 障害者ひゃく当番相談室 巡回相談&研修会 令和 5 年 2 月 24 日(金) 個別相談会 10 時 30 分から 12 時(午前の部)、14 時 30 分から 15 時(午後の部) 研修会(一般公開)13 時から 14 時 30 分 「障害者差別解消法について」講師:須山 通治弁護士 無料 どなたでも参加できます。手話通訳・要約筆記付き。 10 職員エッセイ デ リレー 断捨離 IT 推進専門員 西村 千恵子 自称断捨離を志して 5 年ほど経ったかと。 断捨離をしていいことが 3 つほどありました。 1 つ目は今まで家の中での物探しに相当の時間を費やしてきた私ですが、片付けする時間や物を探す時間がだいぶ少なくなりました。物が少ないということは片付ける時間も少なくなるということに気づきました。 2 つ目は 100 円ショップや雑貨屋をだらだら見て回らなくなったことやネットショッピングで時間を費やすことも減りました。これを買ってしまったら処分する時、どうやって捨てるんだろうと考えるようになり、衝動的に物を買ってしまうことが少なくなりました。 3 つ目は部屋に空間ができて歩きやすくなり、転倒予防になったこともいいことの 1つです。 まだまだ捨てる決断が出来ない物がたくさんありますが、残りの人生、物も心もスッキリするよう整えて生きていきたいなぁと思う今日この頃です。 皆様、いい断捨離方法がありましたらぜひ教えてください。 次回は田中主任情報支援員にバトンタッチ 発行/岩手県立視聴覚しょうがいしゃ情報センター 〒020-0045 岩手県盛岡市盛岡駅西どおり 1 の 7 の 1 いわて県民情報交流センター (アイーナ)4 かい 電話 019-606-1743 FAX 019-606-1744 メール アイ w a t e s a n @ a i i n a ドット j p URL httpsコロン//www ドット エー アイ アイ エヌ エー ドット jp / エス アイ ティー イー / エス アイ ティー ワイ オー ユー ケー エー ケー ユー / 次回 令和 5 年 6 月頃発行予定 「タペストリー」とは 皆で持ち味や個性を織り糸にして、創りあげるセンター、との願いです。感想・ご意見等ありましたら、お寄せください。