岩手県立視聴覚障がい者情報センターだより タペストリー52 2023年6月10日発行 表紙 奉仕員体験会 体験スクール 写真が4枚あります。 写真1 受講者が講師と一緒に点字を書く体験をしています。 写真2 受講生が原稿を読みながら声を録音しています。 写真3 受講生が講師から点字の仕組みやルールについての説明を受けています。 写真4 受講生が講師から耳の役割についての説明を受けています。 1「所長挨拶」稲葉 亘 令和5年度の事業実施に当たり、日頃、当センターを御利用の皆様を始め、運営に多 大な御支援、御協力を頂いている多くの関係者の方々に深く感謝申し上げます。 当センターは、県内唯一の視聴覚障害者情報提供施設として、点字図書や録音図書、 字幕・手話入りDVDの製作及び貸出し、点訳や音訳などの奉仕員の養成、手話通訳 者や要約筆記者の養成・派遣調整等に取り組み、視覚聴覚に障がいのある方々への必 要な情報提供とコミュニケーション支援の充実を図っております。 また、センターの経営方針には、“一人一人の「知りたい」「学びたい」「楽しみたい」 という多様な情報ニーズへの対応”を掲げ、専門スタッフの配置により質の高いサー ビス提供に努めているところです。 いうまでもなく、センターの存立基盤は、点訳・音訳等の奉仕員や意思疎通支援者、 サポーターなど多くの方々の参画があって初めて成り立っているものであり、日々研 さんを積み、有形無形の惜しみない支えを頂いていることの有り難みを痛感しており ます。 さて、障害者差別解消法に定める事業者における合理的配慮の提供義務が、令和6年 4月から施行されます。 求められる合理的配慮の態様は、障がいの特性や具体的場面・状況によって異なり、 一律・機械的表面的な対応では足りません。根本には、相互に人格と個性を尊重し合 えることが極めて重要となります。障がい者の側だけに我慢や適応の負担を強いるので はなく、双方に過不足なく、安心できる社会が当たり前になっていくことを見届け たいと思います。共生社会への歩を進め、取組を少し変えるだけで社会が全く違うも のになることを信じてやみません。当センターにおきましても、視覚・聴覚障がいの 分野で、各種接遇講座、出前講座など普及啓発を通じて、障がいの理解促進に微力を 尽くしてまいります。 今後とも、職員の専門性の向上を図るとともに、利用者及び関係者の皆様の御意見を 伺いながら、プラットフォームとして利用しやすい身近な存在であり続けるよう努め てまいりますので、変わらぬ御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げます。   2「令和5年度重点事業」 視覚部門 昨年度当センターでは、奉仕員の皆様のお力添えを頂き、260タイトル以上の点字図 書・録音図書を製作し、多くの方に利用いただきました。また、14名の方が養成 講習会を修了し、新たに奉仕員として活躍を始めています。今年度も5月から養成講 習会を開催します。それに先立ち4月7日には奉仕員体験会を開催し、多くの方に 関心を持っていただきました。今後も図書製作の担い手を養成、そして蔵書の充実へ とつなげていきます。 7月には「奉仕員のつどい」を開催します。奉仕員の皆様の日頃の貢献に感謝の意を お伝えしたいと考えております。 視覚障がい者交流会(サロン)も今年度は6回開催する予定です。7月にはバリアフリ ー映画会を開催します。 身体障がい者パソコンサポーター事業では、5月から養成講習会を開催します。サポー ター派遣も本格的に再開します。 新型コロナウイルス感染対策には引き続き細心の注意を払いながら、サービスの充実 に努めます。 聴覚部門 手話通訳者・要約筆記者養成は、ともに講習期間2年の2年目に当たり、11月に全課 程終了となります。その後の全国統一試験合格に向けて、手話通訳者養成4名、要約 筆記者養成 12名(手書き7名、パソコン5名)が受講中です。講師の皆様を始め多く の方々のお力添えを頂きながら養成事業を進めてまいります。 字幕・手話入りビデオ制作ではYouTube配信「ぷちたぺビデオミニニュース」 に加え、身近な話題を分かりやすく解説する新シリーズ「これってなーに?もやも やスッキリ」が好評です。障害者放送通信機構「目で聴くテレビ」への番組提供は9 月放送に向けて取り組む予定です。地元テレビ局制作番組に字幕を付けたDVD作品 も、字幕制作ボランティアの協力により月2〜3本のペースで制作しています。是非 ご覧ください。 文化・学習・レクリエーション事業、パソコン個別サポート、移動ライブラリーのほ か、今年度はコロナ禍以降休止していた情報機器展を来年1月頃に開催する予定です。 今年度も利用者や関係団体の皆様のご意見を参考にしながら、より良いサービス提供 と安心して利用できる施設づくりに取り組んでまいります。 3「令和4年度文化・学習・レク『弁護士巡回相談・研修会』開催」 2月24日(金)、当センターにて岩手県障がい者110番相談室の須山通治弁護 士による障がい者を対象とした巡回相談と、「障害者差別解消法」をテーマとした一般 公開の研修会が行われました。研修会にはアイーナ館内の職員を含む14名が参加し、 正当な理由なく障がいを理由にサービス提供を断るなどの「不当な差別的取扱いの禁 止」や、障がいのある人とない人の平等な機会を確保し、社会的障壁をなくす「合理 的配慮の提供」について理解を深めました。 この考え方が当たり前になれば、障がいの有無に関わらず、共生できる社会の実現に つながります。また、来年4月1日には「改正障害者差別解消法」が施行されます。 手話通訳や要約筆記通訳、筆談での対応、点字資料の提供など、さまざまな配慮が増 えていくことが予想されます。引き続き職員も学びを深め、よりよい社会の実現に向 けて取り組んでまいります。 写真が1枚あります。 参加者が障害者差別解消法についての講義を聞いています。 4「令和4年度点字・音訳・手話・要約筆記(筆談)体験スクール開催」 1月21日(土)、当センター研修室にて「点字・音訳・手話・要約筆記(筆談)体験 スクール」を開催し、16名の方に参加いただきました。 初めに、視覚障がい者のくらしや読書環境について紹介し、点字の仕組みやルールの説 明の後、実際に点字器を使って点字を書く体験をしました。音訳では、アクセントや 読み方に注意しながら発声したり、当センターで音訳された図書の一部を試聴しまし た。 午後は聴覚障がい者のくらしやコミュニケーション手段について紹介。その後、手話の 特徴や表現方法を覚えて手話に挑戦しました。要約筆記では、要約筆記の三原則「速 く」「正しく」「読みやすく」に注意しながら筆記体験を行いました。 そのほか、岩手盲ろう者友の会会長から「盲ろうの人たちのコミュニケーション」に ついてお話をいただき、みなさん熱心に耳を傾ける姿が見られました。 参加者からは、「大変参考になった」「貴重な体験ができて楽しかった」などの感想が 寄せられました。 当センターでは、今後もイベント等を通じて、視聴覚障がい者への理解促進や情報発信 を進めてまいります。 写真が 1 枚あります。 受講生が職員の説明を受けながら音訳の体験をしています。 5「身体障がい者パソコンサポーター派遣再開について」 身体障がい者パソコンサポーター派遣事業のうち、新型コロナウイルス感染症の影響に より、令和2年5月以降中止としていた利用者宅へのサポーター派遣を4月1日から 再開しました。派遣日程についての調整が必要となりますので、お申込みの際は希望 日の2週間以上前までに、派遣希望日を3日程度挙げていただき、電話又はメールで ご連絡ください。申込み受付時間は10時から16時です。是非ご活用ください。 6「点訳・音訳・録音図書編集奉仕員・ITサポート体験会」 4月7日(金)、「点訳・音訳・録音図書編集奉仕員・ITサポート体験会」を開催し、 38名の方の参加がありました。初めに施設紹介、その後各コーナーに分かれて体験 しました。点訳は点字の読み書き、音訳は原稿を読み上げて録音や、録音した音源の 誤読などを聞き分ける校正、録音図書編集は音源をCDに編集する体験などをしまし た。また、ITサポートでは、音声読み上げソフトを使い、サポートする側、される 側双方の体験をしてもらいました。 参加された方から、早速今年度の養成講習会の受講申込みを数多くいただきました。 心から感謝いたします。 当センターは奉仕員の皆様はじめ多くの方の支援の下、事業を運営しています。 今回の体験会のように、県民に広くその活動を知ってもらう機会を、今後も企画して まいります。 写真が 1 枚あります。 受講生が講師と一緒に音訳校正の体験をしています。 7「令和5年度岩手県盲ろう者通訳・介助員養成講座のご案内」 視覚と聴覚の両方に障がいを持つ人を「盲ろう者」といいます。 「盲ろう者」の社会参加への支援をしていただく方々を養成します。 受講対象者:盲ろう者の手伝いをしたい、また活動に興味のある18歳以上の方 募集人数:20名(定員になり次第締切) 申込み締切: 令和5年8月15日(火) 受講料:テキスト代 1,728円(予定)のみ 講座日程:8月から11月 全10回 毎回10時〜15時30分 会場:岩手県立視聴覚障害者情報センター 研修室又は映写室ほか 申込・問合せ先:岩手盲ろう者友の会 事務局 佐々木 電話 090-6781-5054 FAX 019-606-1747 メール iwate_db@yahoo.co.jp 8「お知らせ」 「タペストリー」は当センターホームページからでもご覧になれます。 視覚部門 令和5年度奉仕員のつどい 日時:7月18日(火)13:00〜 会場:アイーナ 会議室804 表彰式 講演会 詳細は決まり次第お知らせします。 9「新任職員の紹介」 主査情報支援員 小原 淳 担当は視覚部門の総括、デイジーの奉仕員養成と図書製作、ITサポーター事業の総 括などです。 一昨年まで当センターの聴覚部門で5年勤務していましたが、視覚部門で働くのは初 めてとなります。利用者の皆様、奉仕員はじめ当センターを支えてくださる皆様に、 喜んで使って頂ける施設作りを心がけてまいります。どうぞよろしくお願いいたしま す。 情報支援員 簗田 康平 担当業務は点訳奉仕員養成や広報誌(タペストリー)の編集、情報機器の管理など。 4月から視覚部門に配属となりました。これまでは障がい者の入所施設や共同生活事業 所に勤務していたため、情報提供施設での勤務は初めてです。初めて知ることが多く、 点字についても勉強しながらですが、精いっぱい頑張りますので、どうぞよろしくお 願いします。 新任職員の写真が2枚あります。 10「職員エッセイdeリレー」 「夏のお話」 点字校正員 中村 ひとみ 今年も夏がやってきますね。 みなさんは、夏がすきですか?わたしは・・・、 にがてです。暑苦しいうえに、虫が出て くるからです。 そんなことを言っていても夏は来るものです。何か、楽しみを見つけて乗り切りたい ですね。私の乗り切り方は、アイスを食べること。火照った体と頭に冷たいアイスが とても心地いいです。すっきりと爽快な気分にさせてくれます。こうして思い浮かべ ていると食べたくなりますね。 それからもう一つ、夏の楽しみを思い出しました。盛岡では、毎年8月にさんさパレ ードが行われています。わたしは、まだ見に行ったことがありません。今年は、行け たらいいなぁ。 みなさんの夏の乗り切り方や楽しみは、なんでしょう? (次回は稲葉亘所長にバトンタッチ) 発行/岩手県立視聴覚障がい者情報センター 〒020-0045 岩手県盛岡市盛岡駅西通1―7―1 いわて県民情報交流センター(アイーナ)4階 電話 019-606-1743    FAX 019-606-1744 メール iwatesan@aiina.jp URL https://www.aiina.jp/site/sityoukaku/ 次回 10月発行予定 「タペストリー」とは 皆で持ち味や個性を織り糸にして、創りあげるセンター、との願いです。感想・ご意見などありましたら、お寄せ下さい。