岩手県立視聴覚障がい者情報センターだより タペストリー№55  2024年6月11日発行 表紙 奉仕員体験会 写真が2枚あります 写真1 参加者が講師の指導を受けながらパソコンで音源の編集作業を体験しています 写真2 参加者が原稿を読んで声を録音しています 体験スクール 写真が2枚あります 写真1 受講者が講師から点字器についての説明を受けています 写真2 受講者が講師から聴覚障がいの特性について説明を受けています 1 所長挨拶 大坊 真紀子 令和6年度の事業実施に当たり、当センターを御利用の皆様や、運営に多大な御支援、御協力を頂いている多くの関係者の方々に、心から御礼申し上げます。 当センターは、県内唯一の視聴覚障害者情報提供施設として、点字図書や録音図書、字幕・手話入りDVDの製作及び貸出し、点訳や音訳などの奉仕員の養成、手話通訳者や要約筆記者の養成・派遣調整等を行い、視覚・聴覚に障がいのある方々への必要な情報提供とコミュニケーション支援の充実を図っております。これらの事業は、点訳・音訳等の奉仕員や意思疎通支援者、サポーターなど多くの方々の参画により成り立っており、日々研さんを積み、惜しみない支えを頂いていることに、深く感謝しております。 令和5年度は、新型コロナウイルスなどの感染防止対策にも御協力をいただきながら、おかげをもちまして各種事業を計画どおり実施することができました。奉仕員の方々の活動もコロナ禍前と同様に行われ、意思疎通支援者やパソコンサポーターの派遣件数も増加しております。 本年4月からは、障害者差別解消法の改正により、これまで努力義務とされていた民間事業者の合理的配慮の提供が義務化されました。事業活動を行うに当たり、障がいのある方から社会的なバリアを取り除いてほしい旨の意思の表明があった場合には、実施の負担が過重でない限りバリアを取り除く対応が求められます。当センターにおきましても、視覚・聴覚障がいの分野で、各種接遇講座や出前講座などにより障がいの理解促進に向けた普及啓発を行うとともに、点訳・音訳や意思疎通支援などのニーズの増加に対応できるよう人材養成に努めて参ります。 今年度も、視覚・聴覚に障がいのある方の「知りたい」、「学びたい」、「楽しみたい」という多様なニーズに対応できるよう、職員の専門性の向上を図るとともに、利用者及び関係者の皆様の御意見を伺いながら、安心して楽しく御利用いただける施設であり続けるよう努めてまいりますので、変わらぬ御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げます。                                                                            2 令和6年度重点事業 視覚部門 現在当センターでは、33,000タイトルを超える点字図書・録音図書を所蔵しています。奉仕員の皆様の献身的な図書製作へのご協力によって、蔵書の充実を図ることができ、多くの方に利用していただいています。今年度も5月から奉仕員養成講習会を開催します。多くの方に奉仕員になっていただき、蔵書の充実へとつなげていきます。7月には奉仕員の皆様へ感謝の意を伝える行事として、奉仕員のつどいを開催します。 視覚障がい者パソコンサポート事業では、サポーターを視覚障がい者のご自宅等へ派遣し、情報取得についての様々なニーズにお応えしていきます。 また、今年度は新型コロナウィルス感染防止のため中断していた、三者交流会を再開します。当センターの図書を利用される皆様と、それを製作する皆様とが、楽しく交流できる機会を作りたいと考えています。他にも情報機器展などの行事も企画しております。 これからも当センターは、利用される皆様の「知りたい」「学びたい」「楽しみたい」を叶えることができる施設を目指してまいります。 3 令和6年度重点事業 聴覚部門 手話通訳者・要約筆記者養成では、昨年度に3名の合格者を出すことができました。講師の皆様方のお力添えにこの場を借りて感謝申し上げます。今年度は2年間の養成期間の初年度にあたります。手話は受講生6名を迎え5月から開講、要約筆記も8月開講に向けて受講生募集を開始します。 字幕・手話入りビデオ制作ではYouTube配信「ぷちたぺビデオミニニュース」に加え、身近な話題を分かりやすく解説するシリーズ「これってなーに?もやもやスッキリ」が好評です。障害者放送通信機構「目で聴くテレビ」への番組提供も9月に予定しています。また、字幕制作ボランティア協力による地元テレビ局制作番組の字幕入りDVDも制作しており、ビデオライブラリーにて無料貸出しています。是非ご覧ください。 文化・学習・レクリエーション事業、パソコン個別サポート、移動ライブラリーのほか、昨年度はコロナ禍以降休止していた情報機器展を復活させました。今年度も利用者や関係団体の皆様のご意見を参考にしながら、より良いサービス提供と安心して利用できる施設づくりに取り組んでまいります。 4 令和6年度 点訳・音訳・録音図書編集奉仕員・パソコンサポート体験会 4月12日(金)、点訳・音訳・録音図書編集・パソコンサポート体験会を開催しました。当センターで点字図書、録音図書を製作する奉仕員や、視覚障がい者パソコンサポーターの方々が実際にどのような活動をしているのか、多くの方に体験し、知っていただくことを目的としたイベントで、当日は29名の方に参加いただきました。点訳では点字の読み書き、音訳では音読と録音、録音したものの誤読の聞き分け、録音図書編集では音源を視覚障がい者の方が利用しやすいよう編集する作業を体験していただきました。パソコンサポートでは音声読み上げソフトを使い、サポートする側、される側双方の体験をしていただきました。 今回の体験会に参加された方から、奉仕員養成講習会やパソコンサポーター養成講習会への多くの申込みがありました。心より感謝申し上げます。これからも当センターを支える奉仕員の活動を広く県民に知っていただく行事を企画して、ともに活動できる施設作りに努めていきます。 写真が1枚あります。 参加者がアイマスクをつけて音声読み上げソフトを使用したパソコン操作を体験しています 5 令和5年度 点字・音訳・手話・要約筆記(筆談)体験スクール 1月27日(土)、当センター研修室で23名の方に参加いただき体験スクールを開催しました。スクールでは視覚や聴覚の障がいの特性等についての学習や、点字・音訳・手話・要約筆記についてそれぞれの講師による説明を受け、実際に点字器を使用して自分の名前を書いたり、文章を声に出して読んでみたり、手話で挨拶をしたり、要約筆記のポイントを学んだりといった体験をしていただきました。また、岩手盲ろう者友の会の会長から、盲ろう者の暮らしとコミュニケーションについてのお話も伺いました。参加した方からは「初めて経験することばかりでどれも興味深かった」「障がいのある方の日常生活や困っていることについても知ることができて良かった」といった感想が寄せられました。より多くの方に視聴覚障がい者とその情報環境に対する理解を深めていただくため、センターでは今後も様々な機会を通じて情報発信に努めてまいります。 写真が1枚あります。 受講者が講師から要約筆記のポイントについて説明を受けています 6 視覚障がい者パソコンサポーター事業報告会・現任者研修第1回 4月19日(金)、当センター研修室で視覚障がい者パソコンサポーター事業報告会・現任者研修会第1回を開催しました。 今年度から身体障がい者パソコンサポート事業から視覚障がい者パソコンサポート事業へと名称が変更になったことを報告いたしました。 また、昨年度のパソコンサポートは52件あり、そのうちサポーター派遣は32件で新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、令和4年度に比べ派遣サポート件数が増えたことなども報告いたしました。これからもサポーターの皆様に気持ちよく活動していただけるようセンターでバックアップしていきます。 現任者研修会では、なかなかスクリーンリーダーソフト(PC-Talker)の勉強ができないといった方や、忘れてしまった方向けに、初歩的な使い方やWindowsアクセシビリティ機能の研修を実施し、6名のサポーターの方に復習していただきました。サポーターの皆様からは大変参考になったとのお声をいただきました。遠方からもお越しいただきとても感謝しております。今後も研修の機会を設けていきますので、ぜひご参加ください。 写真が1枚あります。 参加者がスクリーンリーダーソフトの使い方について研修を受けています 7 令和5年度 第2回文化・学習レク~足の手入れを知り、健康に過ごそう~ 2月9日(金)、盛岡市学びの循環推進事業登録講師でフットケアワーカーの武蔵加乃子氏を講師に、健康な生活には足の手入れが欠かせないということを教えていただきました。県内在住の聴覚障がい者9名の方が参加され、足指の動きや足首の柔らかさなどを実際にチェックしてもらいながら、ご自身の足の状態、爪の状態などを相談している様子も見られました。高齢になると自分で爪を切ることが難しくなったり、切りすぎてしまうことで巻き爪や変形の原因になることなどのお話には、ひとごとではないと熱心に耳を傾けていらっしゃいました。 その他にも、自分の足の形やサイズにあった靴を履くことの大切さなども教えていただき、参加者の方々の普段履きの靴についてもアドバイスをいただくことができました。 全身を支えてくれている足を健やかな状態に保つことで、健康寿命を伸ばしていきたいという気持ちになる、充実した講座となりました。 写真が一枚あります。 講師が参加者の爪の状態を確認しています 8 お知らせ 「タペストリー」は当センターホームページからでもご覧になれます。 視覚部門 令和6年度 奉仕員のつどい 日時:7月23 日(火)13時から 会場:アイーナ 会議室 804 ○表彰式 ○講演会 詳細は決まり次第お知らせします。 9 新任職員の紹介 所長 大坊真紀子 県の障がい保健福祉課に勤務したことがありますが、初めて見聞きすることもあり、「日々勉強」です。また、数多くの点字・録音・デイジー図書を目にして、これまで奉仕活動をしてくださった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。利用者・支援者・奉仕員の皆様に心地よく利用していただける施設運営をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 情報支援員 吉田幸江 4月から情報センターの聴覚部門で勤務することになりました。担当業務はパソコン個別サポートなどです。 初めてのことばかりでわからないことだらけの毎日です。少しずつ業務を覚え、手話を勉強して多くの方々とコミュニケーションをとることができるようになりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 10 職員エッセイdeリレー ハンバーグ? 情報支援員 小田島彩子 我が家の料理は旦那が担当している。先日旦那が出張のため私がごはんを作ることに。 何を作ろうか悩んでいると「ハンバーグが食べたい!」とリクエストがあったので作ることに…。いつもハンバーグを作るときシイタケやエリンギなどキノコをみじん切りにして入れている。冷蔵庫を覗いてみると…「マイタケ」がたくさんあったので細かく切ってタネの中にいれた。途中で異変に気付く…何分焼いてもひっくり返せない…肉が溶けバラバラになっていく…なんで?あたふたしているうちにデミグラス味のそぼろ?が出来上がった。なぜだろうと検索したところ「マイタケ」は肉を柔らかくする作用がある…とのこと。 「ハンバーグ?」その日の食卓は静かだったことは言うまでもない。 次は女鹿副所長にバトンタッチ 発行/岩手県立視聴覚障がい者情報センター 〒020-0045 岩手県盛岡市盛岡駅西通1―7―1 いわて県民情報交流センター(アイーナ)4階 電話 019-606-1743    FAX 019-606-1744 メール iwatesan@aiina.jp URL https://www.aiina.jp/site/sityoukaku/ 次回 10月発行予定 「タペストリー」とは 皆で持ち味や個性を織り糸にして、創りあげるセンター、との願いです。感想・ご意見などありましたら、お寄せ下さい。