岩手県立視聴覚障がい者情報センターだより タペストリー№58  2025年6月10日発行 表紙 写真が4枚あります。 写真1・写真2 NTT・OBボランティアもりおかの皆さんが広報紙の発送作業を行っています。1枚目は2010年、2枚目は2018年の様子が写っています。 写真3 2018年にNTT・OBボランティアもりおかが受賞した盛岡市社会福祉協議会会長表彰の表彰状の写真です。 写真4 2025年3月25日の活動最終日のNTT・OBボランティアもりおかの皆さんとセンター職員との記念写真です。 1 所長挨拶 大坊 真紀子 先般の大船渡林野火災で被害に遭われた方々に心よりお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。 令和7年度の事業実施に当たり、日頃から当センターを御利用の皆様や、運営に多大な御支援、御協力を頂いている多くの関係者の方々に、厚く御礼申し上げます。 当センターは、県内唯一の視聴覚障がい者情報提供施設として平成18年4月に開館し、今年で20年目になります。点字図書館部門におきましては、点訳、音訳、デジタル図書編集奉仕員の養成や、図書の製作・貸出し、視覚障がい者へのパソコンサポートなどを実施しています。聴覚障がい者情報提供施設部門におきましては、手話通訳者・要約筆記者の養成・派遣や、字幕入りDVDの貸出し、動画等による情報提供、文化・レクリエーション事業などを実施しています。これらの事業は、奉仕員やサポーター、意思疎通支援者、関係団体の方々の参画、御協力により成り立ってきたものであり、深く感謝しております。 点字図書・録音図書は、視覚に障がいのある方々の情報入手の手段であるほか、読書バリアフリー法により視覚以外の障がいで通常の読書が困難な方も利用できるようになっており、今後も不可欠なものであり続けると思います。また、手話通訳者・要約筆記者につきましては、昨年4月の障害者差別解消法の改正などにより、イベント等の主催者が会場に通訳者等を配置することが普及されてきており、ニーズは更に増加していくものと思われます。 当センターといたしましては、障がいについての理解や提供すべき合理的配慮について普及啓発を行うとともに、増加するニーズに対応できるよう点訳・音訳・デジタル図書編集や意思疎通支援に係る人材の養成を更に進めてまいります。また、デジタル化の進展により、視覚・聴覚に障がいのある方の生活に役立つ情報支援機器の開発が進んでいますので、必要とする方々への情報提供や利用のサポートも充実させていきたいと考えています。  今年度も視覚・聴覚に障がいのある方の多様なニーズに対応できるよう、職員一同各種事業に取り組んでまいりますので、変わらぬ御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げます。 2 令和7年度重点事業 視覚部門 現在当センターでは、33,000タイトルを超える点字図書・録音図書を所蔵しています。奉仕員の皆様の献身的な図書製作によって、蔵書の充実を図ることができ、多くの方に利用していただいています。今年度も5月から奉仕員養成講習会を開催します。多くの方に奉仕員になっていただき、利用者のニーズに応えられるよう努力してまいります。7月には奉仕員の皆様へ感謝の意を伝える行事として、奉仕員のつどいを開催します。 視覚障がい者パソコンサポート事業ではサポーターを視覚障がい者のご自宅等へ派遣し、情報取得の支援を行います。またスマートフォンやプレクストークなどの電話相談も随時行っています。情報機器に関する体験会、相談会等も企画し、視覚障がい者のICTサポートの充実を目指します。 また、当センターの図書を利用される皆様、それを製作する皆様とが交流できる行事を今年度も行う予定です。 これからも当センターは、利用される皆様の「知りたい」「学びたい」「楽しみたい」を叶えることができる施設を目指してまいります。 3 令和7年度重点事業 聴覚部門 手話通訳者・要約筆記者養成は、ともに講習期間2年の2年目に当たり、11月に全課程修了となります。その後の全国統一試験合格に向けて、手話通訳者養成6名、要約筆記者養成14名(手書き7名、パソコン7名)が受講中です。講師の皆様を始め多くの方々のお力添えを頂きながら養成事業を進めてまいります。 字幕・手話入りビデオ制作ではYouTube配信「ぷちたぺビデオミニニュース」(毎月更新)に加え、様々な事柄を会話形式で解説するシリーズ「これってな~に?もやもやスッキリ」(偶数月配信)が好評です。障害者放送通信機構「目で聴くテレビ」への番組提供は9月放送に向けて取り組む予定です。字幕制作ボランティア協力による地元テレビ局制作番組に字幕を付けたDVDもビデオライブラリーにて無料貸出しています。是非ご覧ください。 字幕・手話入りDVD移動ライブラリーや文化・学習・レクリエーション事業、パソコン個別サポート、情報機器展など、今年度も利用者や関係団体の皆様のご意見を参考にしながら、より良いサービス提供と安心して利用できる施設づくりに取り組んでまいります。 4 NTT・OBボランティアもりおかのみなさん、本当にありがとうございました。 旧点字図書館でのボランティア活動が始まったのは、会員の「点字を習うのが夢だった」という一言に全員が賛同し、17名が集まって点字講習会(12月~3月)を開催したことがきっかけだったとか(旧岩手県立点字図書館40年のあゆみ(記念誌)の元会長森貞子さんの寄稿から)。最近は、養成講習会を受講する方も少なくなり、今となっては、17名も集まるなんて、うらやましい限りです。 平成元年からスタートした「点訳本の糸綴じ作業」も時代を経て「パソコン点訳本のファイリング作業」となり、そのほかさまざまな作業をお願いしてきました。平成18年度の盛岡駅西口への移転後は聴覚部門の作業も加わり、毎月2回、第2・第4火曜日を活動日とし、視覚部門「新着案内いわてさん」と聴覚部門「ぷちたぺ」の広報紙の発送等をお手伝いいただきました。 ここ何年かは、新しい会員が増えないという状況が続く中で活動を続けていただきましたが、令和6年度当初に「今年度をもって活動を終了したい」とのお話しがありました。 すっかり頼り切りで作業がお任せ状態になってしまい、至らない点も多々あったかと思います。最終日の昼食会では、毎回楽しんで活動されていたという様子を伺い、感謝の気持ちでいっぱいになりました。 36年の長きに渡り、たくさんの会員の皆様に糸綴じやファイリングしていただいた点字図書は、今後も視覚に障がいをお持ちの方に活用されていくでしょう。本当にありがとうございました。 NTT・OBボランティアもりおかさんからのお手紙 このたび36年間続けてきましたボランティア活動を終了することとなりました。これまで支えてくださった皆様に心より感謝申し上げます。 長きにわたり活動を続けられたのは皆様のご理解とご協力があったからこそだと、心より御礼申し上げます。活動終了後は皆様に御迷惑をおかけすることをお許し下さい。 最後に皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。 NTT・OBボランティアもりおか 会長 中村静子、遠藤多美子、佐々木松江、高橋恵子、吉田邦子 写真が1枚あります。 5名のNTT・OBボランティアもりおかの皆さんが、活動最終日の記念に贈られた花束を抱えて椅子に座っています。 5 令和6年度 点字・音訳・手話・要約筆記(筆談)体験スクール 1月25日(土)、当センター研修室で体験スクールを開催し、20名の方に参加いただきました。スクールでは視覚や聴覚の障がい特性の学習や、点字・音訳・手話・要約筆記についてそれぞれの講師による講義を行いました。点字器を使用して自分の名前を書いたり、音訳では文章を声に出して読んでみたり、手話で挨拶をしたり、要約筆記のポイントを学んだりと盛りだくさんの内容でした。また、岩手盲ろう者友の会の会長から、盲ろう者の暮らしとコミュニケーションについてお話を伺いました。参加した方からは「自分の知らないことばかりで、知るきっかけになった」「視聴覚に障がいのある方々がどのような環境で生活して、どのような支援が必要なのか、少しは理解することができた。」といった感想が寄せられました。今後もセンターでは視聴覚障がい者とその情報環境について理解を深めていただくよう、情報発信してまいります。 写真が1枚あります。 参加者が点字器を使って自分の名前を書いています。 6 きこえない・きこえにくい人たちのための機器展 2月11日に聴覚に障がいのある方々の生活に役立つ便利な機器について、実際に見て触れていただく機器展を開催しました。玄関チャイムや目覚まし時計、火災報知機の警報音などを「光」「文字」「振動」に換えて知らせる機器の展示や、音声認識技術を活用した字幕表示システムの紹介、字幕入り映画アプリや眼鏡を体験できるコーナー等を設け、たくさんの方にご来場いただきました。企業・団体の皆様には出展へのご協力をいただきありがとうございました。大変充実した1日となりました。 写真が1枚あります。 音を光や文字、振動に換えて知らせる機器が展示されています。 7 令和6年度文化・学習・レクリエーション事業 2月24日(月・振休)、アイーナ6階調理実習室にて、ねるどりっぷ珈琲 機屋(はたや)店主の関基尋(せきもとひろ)氏を講師としてお招きし、令和6年度文化・学習・レクリエーション事業「コーヒーの淹(い)れ方講座&お話し会」を開催しました。講師によるドリップの実演のほか、15名の参加者が4つのグループに分かれ、各テーブルでコーヒーのハンドドリップを体験し、参加者同士でコーヒーの飲み比べを行いました。 参加者からは「コーヒーがおいしかった」「お互いが淹れたコーヒーを飲めて楽しかった」「今まで正反対の淹れ方をしていたことが分かった」などの感想をいただきました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。 写真が1枚あります。 参加者がドリップ用のポットを使い、カップの上に置かれたコーヒードリッパーにお湯を注いでいます。 8 お知らせ 「タペストリー」は当センターホームページからでもご覧になれます。 視覚部門 令和7年度 奉仕員のつどい 日時:7月30日(水)13:00~ 会場:アイーナ 会議室 812 ○表彰式 ○講演会 講師:介護老人保健施設たきざわ施設長 川村隆枝 様 詳細は決まり次第お知らせします。 9 新任職員の紹介 情報支援員 小野寺恵 4月から情報支援員としてお世話になっております小野寺恵です。秋田産ですがいつの間にやら人生のほぼ2/3が岩手です。じゃじゃ麺・冷麺・ひっつみ・きりせんしょ等々、愛してやまない食文化に敬服、食いしん坊の吞兵衛です。覚えるより忘れることの方が得意なこの頃ですが、日々精進してまいりますのでご指導のほどよろしくお願いいたします。 IT推進専門員 里舘佑夏 4月からIT推進専門員として勤務しております。担当業務はパソコンサポートに関することなどです。 このような施設でのお仕事は初めてで、毎日新しい発見でいっぱいです。日々さまざまなことを吸収しながら、皆さまのお役に立てるように努力してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。 10 職員エッセイdeリレー 昭和100年 所長 大坊 真紀子 今年は昭和100年とのことで、最近、新聞やテレビなどで、昭和時代の特集やドラマ、歌番組をよく見かける気がします。  先日、新聞で昭和の年表を読み、当時の自分の生活や忘れかけていた出来事を思い出すとともに、長く生きてきたものだと実感してしまいました。 数十年前のドラマを見て、友人や妹とラインで感想を共有したりすることもよくあります。おそらく番組の視聴ターゲットは私のような昭和半ば生まれの世代なのでしょう。 自分と同世代の昔のアイドル歌手がテレビに出ていて、若い子たちに絶賛されているのを見ると、なんだか嬉しい気持ちになります。 このように感じるのは年をとった証拠かもしれませんが、今年は昭和回顧を楽しもうと思います。 次は小野寺恵情報支援員にバトンタッチ 発行/岩手県立視聴覚障がい者情報センター 〒020-0045 岩手県盛岡市盛岡駅西通1―7―1 いわて県民情報交流センター(アイーナ)4階 電話 019-606-1743    FAX 019-606-1744 メール iwatesan@aiina.jp URL https://www.aiina.jp/site/sityoukaku/ 次回 10月発行予定 「タペストリー」とは 皆で持ち味や個性を織り糸にして、創りあげるセンター、との願いです。感想・ご意見などありましたら、お寄せ下さい。