岩手県立視聴覚障がい者情報センターだより タペストリー№60  2026年2月13日発行 表紙 三者交流会 写真が3枚あります。 写真1 小岩井農場のまきば園の写真です。緑の芝生が広がっています。手前にはHAPPY HALOWEENと書かれたオレンジ色のカボチャの形の看板と、大きなカボチャが3つ置いてあります。奥には小岩井農場の林があります。さらにその奥には岩手山の山並みが見えます。 写真2 1934年(昭和9年)に建てられた上丸牛舎一号牛舎の前で参加者が農場ガイドの解説を聞いています。牛舎は木造で2階部分には巨大な牧草ロールが見えます。 写真3 瓶に入った牛乳とヨーグルトの写真です。 文化レク 写真が2枚あります。 写真1 一般財団法人日本財団電話リレーサービスの講師による説明の様子です。講師が参加者に向けて電話リレーサービスの機能や利用料などについて説明しています。 写真2 電話リレーサービスの登録の様子です。登録を希望する参加者がサポートを受けながらスマートフォンで登録を行っています。 1 新年のごあいさつ 所長 大坊 真紀子 新年、あけましておめでとうございます。皆様には、令和8年の新春を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。 また、平素より、当センターの事業運営に御支援、御協力をいただき、厚く御礼申し上げます。 さて、昨年は、点字図書館部門におきましては、9月に、東北・新潟・北海道ブロック点字図書館等連絡協議会の音訳部会研修会が盛岡で開催されました。9年ぶりに当センターが幹事館となりましたが、分科会の企画や当日の運営等を奉仕員団体の方々に御協力いただき、各道県からの参加者と共に録音図書製作に係る知識習得や情報交換を行うことができました。点字・録音図書は、奉仕員の皆様の献身的な活動によって作成され、サピエネットワークを通じて全国の視覚障がい者等に利用されておりますので、今年も、人材養成やスキルアップへの支援を行って参ります。 聴覚障害者情報提供施設部門におきましては、2年課程で実施してきた意思疎通支援者養成講習会を11月に終え、手話通訳6名、要約筆記14名の方が修了しました。意思疎通支援のニーズは年々増加し内容も多様化しておりますので、関係団体・市町村と連携し、人材養成と円滑な派遣調整を図って参ります。 ITサポート部門におきましては、スマホ・パソコンの使用に係る相談対応や、情報機器の展示・体験会等を、サポーターや関係事業者の御協力をいただきながら実施しています。近年、様々な機器や便利なアプリの開発が進んでおり、これらを活用することで生活の質が格段に向上しますので、情報提供や利用のサポートを充実させていきたいと考えています。 本年も、利用者の皆様の「知りたい」「学びたい」「楽しみたい」というニーズに応えられるよう、職員一同、力を合わせて取り組んで参りますので、御支援をお願いいたします。 結びに、皆様方のこの一年の御健康と御多幸を祈念し、新年の挨拶といたします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 2 令和7年度 視聴覚障がい者対応接遇講座 9月26日(金)、当センターが入居するアイーナ及び盛岡駅周辺で働く方々を対象に、視聴覚障がい者への理解と対応について学ぶ機会として「視聴覚障がい者対応接遇講座」を開催しました。当日は16名の方にご参加いただきました。 講座では、視聴覚障がい特性についての説明に加え、視覚障がいに関する部門では、講 師が日常の体験をもとに接遇のポイントを解説しました。また、アイマスクを使用した歩行やガイドの体験も行いました。聴覚障がいに関する部門では、聴覚障がい者への必要な配慮と筆談のポイントについての説明、挨拶の手話の実践を行いました。参加者からは「実用的で良かった」「配慮の基本は想像力とコミュニケーションなのだと感じた」といった感想が寄せられました。 この講座で得られた気づきや学びをそれぞれの職場で共有し、視聴覚障害がい者だけではなく、全ての人が安心して利用できるサービスの提供につなげていただきたいと思います。 写真が2枚あります。 写真1 聴覚障がいに関する講座の様子です。参加者が手話を使った挨拶の練習をしています。 写真2 視覚障がいに関する講座の様子です。参加者が二人一組で歩行者役とガイド役に分かれて歩行体験を行っています。歩行者役の人はアイマスクを着けています。 3 第55回東北・新潟・北海道ブロック点字図書館等連絡協議会音訳部会研修会 9月18日、19日の両日、アイーナ会議室804において、当センターが今年度の幹事を務める「東北・新潟・北海道ブロック点字図書館等連絡協議会音訳部会研修会」を開催し、ブロック内で音訳に携わる各施設の職員やボランティア計166名の皆様にご参加いただきました。 初日は2つの部会に分かれ、視覚的資料の音訳技術やシネマデイジー製作に関する研修を実施しました。2日目には、フリーアナウンサーの落合昭彦氏をお招きし、岩手言葉を通して岩手県の魅力についてご講演いただきました。 今回の研修会にあたり、岩手音声訳の会、デイジー岩手両団体の皆様には、企画段階から多くのご支援を賜りました。当日も両団体から55名の方にご参加いただき、部会の進行、受付、案内など研修運営全般にわたりご尽力いただきました。そのおかげで、県外からご参加いただいた皆様から「とても良い研修だった」「案内や受付の対応がとても丁寧だった」などの嬉しいお言葉を多数頂戴することができました。心より感謝申し上げます。 今後も、各奉仕団体の皆様のご協力をいただきながら、より充実したサービスの提供に努めてまいります。 写真が3枚あります 写真1・2 初日の音訳部会研修の様子です。2つの部会があり、それぞれの参加者が講師の説明に耳を傾けています。 写真3 2日目の落合昭彦氏の講演の様子です。大きなスクリーンに「だから岩手はやめられない!」という講演のテーマが写しだされ、その横で落合さんが講演を行っています。 4 令和7年度 三者交流会 10月15日(水)、絶好の行楽日和の中、視覚部門の文化・学習レクリエーション事業として三者交流会を開催しました。今年度は「大人の遠足in雫石」をテーマとし、小岩井農場と道の駅雫石あねっこを訪れました。 小岩井農場では農場めぐりバスツアーを体験しました。このツアーは自分たちのバスに農場の専門ガイドが同乗し、普段は非公開の重要文化財施設をめぐるというものです。ガイドさんによる小岩井農場の歴史やそれぞれの建物についての分かりやすい説明に、皆さん熱心に耳を傾けていました。また、農場内の散策では、小岩井農場でしか飲めないというガイドさんおすすめの牛乳やヨーグルト、ソフトクリームなどを堪能しました。 その後、道の駅雫石あねっこに移動し、全員でお食事処「こまくさ」のお弁当をいただきました。食後は、それぞれ買い物や足湯などを楽しみ、足湯を利用した方からは「全身ぽかぽかになった」と嬉しそうな声も聞かれました。 日常生活からほんの少しだけ離れ、初めての場所を訪れたり、美味しいものを味わったりと、皆さんに「大人の遠足」を満喫していただけたのではないかと思います。 これからも、皆さんに笑顔になっていただけるような交流会を企画してまいりますので、ぜひご参加ください。 写真が2枚あります。 写真1 農場めぐりバスツアーの様子です。旧網張街道の杉並木の中で、農場ガイドが参加者に街道の歴史について説明しています。 写真2 道の駅雫石あねっこで足湯に浸かる参加者の様子です。参加者は石で作られた長方形の大きな浴槽に並んで腰かけ、のんびりと足湯に浸かっています。 5 【視覚部門】令和7年度「情報機器体験会・相談会」 10月27日(月)、有限会社ルート様のご協力のもと、「情報機器体験会・相談会」を開催しました。 今年度は従来の機器展とは異なり、初の試みとして「少人数・事前予約制」にて実施しました。 当日は混雑することなく、参加者の皆さまにはゆっくりと説明を受けていただき、待ち時間なしで機器の操作を体験していただくことができました。また、操作体験に加え、業者の方に直接ご相談いただける時間も設け、大変ご好評をいただきました。 次年度の機器展開催については現在未定ですが、今後も最新の情報支援機器や便利な機器をご紹介し、実際に体験していただける機会を計画してまいります。 写真が1枚あります。 機器の操作体験の様子です。参加者が最新の音声読書機の操作をしています。 6 奉仕員表彰 当センター点字図書館部門の図書製作を支えてくださっている奉仕員の方々が、受章(賞)されました。 受章(賞)された方(敬称略) ◎令和7年秋の褒章 緑綬褒章 鎌田 恭子(音訳奉仕員) ◎令和7年度ボランティア功労者に対する厚生労働大臣表彰 小山 紀和子(音訳奉仕員) ◎第73回全国盲人福祉施設大会活動奉仕者(ボランティア)表彰 高橋 節子(点訳奉仕員) 本舘 操(点訳奉仕員) 奉仕員の皆様お一人お一人の奉仕活動に心から感謝いたします。 7 「電話リレーサービス・ヨメテルについて知ろう」開催 11月23日(日曜日)、当センター研修室にて、一般財団法人日本財団電話リレーサービスの朝倉ゆり奈氏を講師に迎え「電話リレーサービス・ヨメテルについて知ろう」を開催し、16名が参加しました。電話リレーサービスとヨメテルの機能や利用料金、どのような場面で使用できるかなどについて詳しく説明していただきました。また、説明会の後には希望者を対象に登録サポートの時間を設け、4名の方が実際に登録を行いました。 参加者からは「今後、使用するかもしれないので、登録したいと思いました。」「当事者の方の困り感もわかり、参加してよかったです。」「わかっているつもりでいたが、知らないことが多く、勉強になった。」などの感想が寄せられました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。 写真が1枚あります。 電話リレーサービスの説明会の様子です。マイクを手にした参加者が発言しています。 8 要約筆記出前講 11月18日(火)、奥州市地域包括支援センターにて、「聞こえない・聞こえにくい人のためのコミュニケーション」をテーマに要約筆記についてお話ししました。当日は、在宅で介護を行っている方や、施設で支援に携わっている方など、多くの皆様にご参加いただきました。 音声を文字にして伝える要約筆記は、聴覚に困難を抱える方との円滑なコミュニケーションに欠かせない技術です。今回は、基本的な方法の紹介や実践を通して、介護の場面や日常生活で役立つスキルをお伝えしました。文字を使ったコミュニケーションは、互いの負担を軽減し、安心して気持ちを伝え合える手段です。要約筆記を知っていただく良い機会となりましたので、今後も様々な場で情報発信を続けていきたいと考えています。 写真が1枚あります。 出前講座の様子です。センターの職員が参加者の前で要約筆記の基本的な方法について紹介しています。 9 意思疎通支援者(手話通訳者・要約筆記者)養成講習修了 令和7年11月、約2年間にわたり実施してきた手話通訳者養成講習会および要約筆記者養成講習会が全日程を修了し、閉講式を執り行いました。11月15日(土)に行われた要約筆記者養成講習会の閉講式では、手書きコース7名、パソコンコース7名の計14名が修了しました。また、11月24日(月・振)の手話通訳者養成講習会の閉講式では、6名が修了しました。式では、講師や関係団体の皆さまから励ましの言葉をいただき、修了生からは試験に向けての決意が述べられ、温かくも身の引き締まる式となりました。 修了生は今後、全国統一試験に臨み、合格者は岩手県登録の通訳者として情報保障の現場で活躍することになります。センターでは1人でも多く意思疎通支援者を育成できるよう、引き続き養成事業に取り組んでまいります。 10 お知らせ 「タペストリー」は当センターホームページからでもご覧になれます。 全体 年度末の図書等貸出停止について 3月25日(水)から3月30日(月)まで年度末の資料整理及び点検のため、点字・録音図書、字幕(手話)入りDVD、情報機器の貸出しなどのサービスを停止します。この期間は視覚部門閲覧室への入室はできません。録音室、研修室等の施設利用は可能です。また、3月31日(火)はセンター休館日です。ご不便をおかけしますが、ご理解ご協力をお願いします。 視覚部門 点訳・音訳・録音図書製作体験会の開催について 目の不自由な方が利用する図書資料(点字図書・録音図書)を製作するボランティアの体験会を開催します。 日時:令和8年4月9日(木) 場所:岩手県立視聴覚障がい者情報センター(キオクシア アイーナ4F) 詳細はホームページを御覧ください。 聴覚部門 字幕(手話)入りビデオライブラリーの利用者カードが変わります。 2月以降、順次新しい利用者カードへの切り替えを行います。ライブラリーをご利用の際は、これまでの利用者カードをご持参ください。新しいカードと交換いたします。 11 職員エッセイdeリレー 私の特殊能力    IT推進専門員 里舘 佑夏 私の特殊能力は、見知らぬ人に話しかけられやすいことだ。思い返せば小さい頃からこの能力を使えていたが、それに気づいたのは大学時代のある出来事がきっかけだ。 東京へ遊びに行った時のこと。夜行バスを降りて品川駅を歩いていると「○%★&△#?」と後ろから話しかけられた。【何事?!】と思って振り向くと、そこには美しい外国人女性が立っていた。再び【何事?!】と思いつつ、なけなしの英語で話を聞くと「浅草に行きたいから電車を教えてほしい」と。とりあえず駅員さんのところに連れていき、後のことはおまかせした。 なぜこんな能力が身についたのかは一切不明だが、特に悪いことでもないので、今後もこの特殊能力と付き合っていきたい。 次は鳴尾芙美情報支援員にバトンタッチ 発行/岩手県立視聴覚障がい者情報センター 〒020-0045 岩手県盛岡市盛岡駅西通1―7―1 いわて県民情報交流センター(キオクシア アイーナ)4階 電話 019-606-1743    FAX 019-606-1744 メール iwatesan@aiina.jp URL https://www.aiina.jp/site/sityoukaku/ 次回 6月発行予定 「タペストリー」とは 皆で持ち味や個性を織り糸にして、創りあげるセンター、との願いです。感想・ご意見などありましたら、お寄せ下さい。