岩手県立視聴覚障がい者情報センターだより タペストリー№61  2026年6月10日発行 表紙 点訳・音訳・録音図書編集体験の写真が3枚あります。 写真1 参加者が点字を打っている様子です。 写真2 音訳体験の様子です。 写真3 パソコンで録音図書編集をしている様子です。 1 所長挨拶 山口 秋人 令和8年度の事業実施に当たり、日頃から当センターを御利用の皆様や、運営に多大な御支援、御協力を頂いている多くの関係者の方々に、厚く御礼申し上げます。 当センターは、県内唯一の視聴覚障がい者情報提供施設として平成18年4月に開館し、今年で20年を超えたところです。点字図書館部門におきましては、点訳、音訳、デジタル図書編集奉仕員の養成や、図書の製作・貸出し、視覚障がい者へのパソコンサポートなどを実施しています。聴覚障がい者情報提供施設部門におきましては、手話通訳者・要約筆記者の養成・派遣や、字幕入りDVDの貸出し、動画等による情報提供、文化・レクリエーション事業などを実施しています。これらの事業は、奉仕員やサポーター、意思疎通支援者、関係団体の方々の参画、御協力により成り立ってきたものであり、深く感謝しています。 点字図書・録音図書は、視覚に障がいのある方々の情報入手の手段であるほか、読書バリアフリー法により視覚以外の障がいで通常の読書が困難な方も利用できるようになっています。また、障害者差別解消法により合理的配慮が義務付けられたことなどにより、手話通訳者・要約筆記者につきましては、イベントの主催者が会場に通訳者等を配置するといったことが普及してきています。 当センターといたしましては、障がいについての理解や提供すべき合理的配慮について普及啓発を行うとともに、増加するニーズに対応できるよう点訳・音訳・デジタル図書編集や意思疎通支援に係る人材の養成を更に進めてまいります。また、デジタル化の進展により、視覚・聴覚に障がいのある方の生活に役立つ情報支援機器の開発が進んでいますので、必要とする方々への情報提供や利用のサポートも充実させていきたいと考えています。 今年度も視覚・聴覚に障がいのある方の多様なニーズに対応できるよう、職員一同各種事業に取り組んでまいりますので、変わらぬ御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げます。 2 令和8年度重点事業 視覚部門 現在当センターでは、約33,000タイトルの点字図書・録音図書を所蔵しています。奉仕員の皆様の献身的な図書製作によって、蔵書の充実を図ることができ、サピエ図書館を通じて全国の方に利用していただいています。今年度も奉仕員養成講習会を開催します。多くの方に奉仕員になっていただき、点字図書・録音図書を持続的に製作する体制を守り、利用者のニーズに応えていきます。7月には奉仕員の皆様へ感謝の意を伝える行事として、奉仕員のつどいを開催します。 視覚障がい者パソコンサポート事業ではサポーターを視覚障がい者のご自宅等へ派遣し、情報取得の支援を行います。またスマートフォンやプレクストークなど、ICT関連の電話相談も随時行っています。情報機器に関する体験会、相談会等も随時開催し、視覚障がい者のICTサポートの充実を目指します。 視覚障がい者の方が楽しめる行事、ICT以外の有益な情報を提供するイベントも企画しております。 対面朗読、中途視覚障がい者のための点字指導も引き続き行います。また出前講座や各種宣伝活動を通じて、広く点字や録音図書の普及にも努めてまいります。 これからも当センターは、利用される皆様の「知りたい」「学びたい」「楽しみたい」を叶えることができる施設を目指します。 3 令和8年度重点事業 聴覚部門 意思疎通支援者養成では、昨年度に手話通訳者2名、要約筆記者5名(手書き1名、PC4名)の合格者を出すことができました。講師のお力添えにこの場を借りて感謝申し上げます。今年度は2年の養成期間の初年度にあたり、手話は5月から開講しました。要約筆記も8月開講に向け受講生募集をスタートします。 パソコン個別サポートでは今年度から体制を拡充して訪問サポートを開始し、昨年度末に新規養成したサポーターを派遣することにより利用者のICT利活用をお手伝いします。 字幕・手話入りビデオ制作ではYouTube「ぷちたぺビデオミニニュース(毎月更新)」や、様々な事柄を解説するシリーズ「これってな~に?もやもやスッキリ(隔月)」が好評です。障害者放送通信機構「目で聴くテレビ」への番組提供も9月に予定しているほか、字幕制作ボランティア協力による地元テレビ局制作番組に字幕を付けたDVDの無料貸出も行っています。是非ご覧ください。 移動ライブラリーや文化・学習・レクリエーション事業、情報機器展など、今年度も利用者や関係団体の皆様の声を参考にしながら、より良いサービス提供と安心して利用できる施設づくりに取り組んでまいります。 4 令和8年度点訳・音訳・録音図書編集体験会 4月9日(木)、点訳・音訳・録音図書編集体験会を開催しました。当センターで点字図書、録音図書を製作する奉仕員の皆様が、実際にどのような活動をしているのか、多くの方に体験し、知ってもらうことを目的としたイベントで、当日は28名の方に参加いただきました。点訳では点字の読み書き、音訳では音読と録音、録音したものの誤読の聞き分け、録音図書編集では音源を視覚障がい者の方が利用しやすいよう編集する作業を体験してもらいました。 今回の体験会に参加された方から、奉仕員養成講習会への多くの申込がありました。心より感謝申し上げます。これからも当センターを支える奉仕員の活動を、広く県民に知っていただく行事を企画して、ともに活動できる施設作りに努めていきます。 写真が2枚あります。 写真1 視覚部門の全体説明の様子です。 写真2 デイジー図書の再生専用器。 5 令和7年度体験スクール 1月24日(土)、当センター研修室で体験スクールを開催し、32名の方に参加いただきました。スクールでは、視覚障がい者や聴覚障がい者が日常生活で行う工夫や盲ろう者の暮らしとコミュニケーションについてのお話や、点字・音訳・手話・要約筆記について各講師による講義を行いました。参加者から「実際に、障がいを持っている方々から生の体験談を聞くことができて大変参考になった」「実際に点字を点筆で書いたり、音訳での発音、手話、要約筆記を体験できたのがとても貴重で勉強になった」といった感想が寄せられました。視聴覚障がい者への情報環境に対する理解を深めていただくため、当センターでは今後もイベント等を通じて情報発信に努めてまいります。 写真が2枚あります。 写真1 点字の書き方について説明を受ける参加者。 写真2 音源を聞きながら要約筆記の体験。 6 新任職員紹介 所長 山口秋人(やまぐちあきひと) 岩手県社会福祉協議会から異動してきました。障がいの関係の業務については、県の障がい保健福祉課と大船渡保健福祉環境センターで勤務したことがありますが、まだまだ知らないことが多くあります。 利用者・支援者・奉仕者にとってよりよいセンターとなるよう運営をしていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 情報支援員 中村咲野(なかむらさきの) 福祉型障害児入所施設てしろもりの丘よつばから異動してきました、中村咲野です。好きなものはミッフィーと甘いものです。 視覚部門に配属となり、主に点訳奉仕員養成講習の担当をします。点字も業務も初めてのことばかりですが、誠実に取り組んでいきたいと思います。ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。 情報支援員兼音訳校正員 前田千穂子(まえだちほこ) 4月から情報支援員兼音訳校正員としてお世話になっております、前田千穂子と申します。なぜか闘牛観戦が大好きです。久慈市の旧山形村で毎年4場所開催される闘牛、今年は全国サミットの会場となるので、楽しみにしています。 音訳校正は全く初めてですが、早く独り立ちできるよう努めますので、よろしくお願いします。 点字校正員 中村ひとみ(なかむらひとみ) 中村ひとみと申します。この度、別の点字図書館での勤務をへて戻ってまいりました。 同じ業界の別の施設での経験をする中で、お世話になったこちらで、少しでも力に なりたいと思いました。以前も勤務していたとはいえ、また0からのスタートです。 どうぞよろしくお願いいたします。 情報支援員 藤倉ユキ(ふじくらゆき) 聴覚部門で4月から勤務をしております。 担当は情報紙(ぷちたぺ)の作成、要約筆記者の派遣調整・養成講習・現任研修の補助、情報機器の管理等です。 初めての仕事でわからないことが多くありますが、担当業務をはじめ、手話の勉強等についても日々学ぶ姿勢を大切にしていきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。 情報支援員 近藤晶子(こんどうあきこ) 聴覚部門で、手話通訳者派遣調整の補助、図書の購入や整理、利用者登録等を担当します。以前は、病院やリハビリセンターで臨床業務をしていました。センターの仕事は、全てが初めての事で覚えることが沢山あります。慣れない事ばかりですが、他分野での経験を活かしつつ日々努力していきますので、どうぞ宜しくお願いします。 7 お知らせ 「タペストリー」は当センターホームページからでもご覧になれます。 視覚部門 令和8年度奉仕員のつどいのお知らせ 日時:7月14日(火)13:00~ 会場:キオクシアアイーナ 会議室804 点訳・録音図書製作奉仕員の表彰式に続いて、盲目のセラピスト・西亀真氏をお招きして講演会を予定しています。詳細は決まり次第お知らせします。 聴覚部門 要約筆記者を目指す人たちのための説明会 開催日時 令和8年7月4日(土)、7月25日(土)13:00~15:00(受付12:40~) 実施場所 岩手県立視聴覚障がい者情報センター 研修室 参加費 無料 持ち物 筆記用具 申込み TEL 019-606-1743 FAX 019-606-1744 Eメール mimi-iwate@aiina.jp 8 職員エッセイdeリレー なしの生活 情報支援員 小田嶋玲子 4月、大きな地震のあった日、仕事から帰ると片づけていたはずの炊飯器が床に転がっていました。1998年製、実家を出るときに一緒に連れてきたもので、電源コードが巻き取れなくなっても使い続けていたのですが、棚から落ちた衝撃で外蓋が本体から取れてしまいました。それなりに愛着もあったのでちょっと悲しくなりましたが、気持ちを切り替えて、炊飯器のない生活を試すことに。 本やSNSで「○○をやめてみた」というのをよく見ますが、炊飯器もその代表格。土鍋でという丁寧な方もいるようですが、私は持っていた圧力鍋を使うことに。難しいのかな…と思いきや、意外なほど簡単に美味しく炊けました。早いし、丸洗いできちゃうし、今のところはいいことずくめ。この先の暑い季節が難関になりそうですが、しばらくは続けてみようと思います。 次は山口秋人所長にバトンタッチ 発行/岩手県立視聴覚障がい者情報センター 〒020-0045 岩手県盛岡市盛岡駅西通1―7―1 いわて県民情報交流センター(キオクシア アイーナ)4階 電話 019-606-1743    FAX 019-606-1744 メール iwatesan@aiina.jp URL https://www.aiina.jp/site/sityoukaku/ 次回 10月発行予定 「タペストリー」とは 皆で持ち味や個性を織り糸にして、創りあげるセンター、との願いです。感想・ご意見などありましたら、お寄せ下さい。