仲間をつくって活動をはじめてみましょう!
高齢者のみなさんが、団体を結成して社会参加する場合について心がけたいポイントをご紹介します。
1 仲間づくり、居場所づくりに一歩を踏み出してみませんか?
現役時代は職場という居場所がありましたが、定年になり、毎日が日曜日になると、居場所が家庭中心になりがちです。しかし職場を離れて気づくのは、社会とのつながりは家庭だけではないということです。
家庭以外の新たな居場所、新たな仲間は地域の中に眠っています。現役時代には時間や子育てに追われてできなかったことが、高齢期になってできた「ゆとりのある時間」を有効的に使うことでその可能性が広がります。
地域活動に一歩を踏み出した人は、「会社時代とは違った人との出会いがありとても新鮮だ」「自分の経験が再び地域の役に立ち自信を取り戻した」など、新たな居場所を見つけ、仲間とともに人生の楽しみを享受しています。
まずは情報を集めたり、地域で開催する講座に参加してみませんか?または、一度ご自分の経験、知識等の棚卸をしてみませんか?そして、情報集めや学習を終えたら、「まずは一歩を踏み出して活動に参加して仲間づくりを実行」してみましょう。
2 仲間をつくって活動するメリット
長年働きづめで、やっと定年退職をした高齢者の皆さんの中には、「もう組織にはあまり縛られたくない」と言う方もいますが、それは長年経済活動をしてきた方にすれば自然に思うことかもしれません。
しかし、定年退職をして、「毎日が日曜日」というのんびりとした時間を過ごせると思っていても意外と長くは続きません。肩書きがないのは自由である反面、社会から孤立し、次第に自分の存在や役割に不安を抱いてくるものです。毎日家にいて「会う人もいない」「行く所もない」「スケジュール手帳は毎日空白だ」という日が続くと、「自分の居場所を見つけ
たい」「社会とつながりたい」と思い、再び仕事を求めたり、自分の経験を生かして「再び輝きたい!」と思う方が増えています。
そこで、いざ、何か行動に移してみようと思っても一人では不安に思うこともあります。
内閣府が高齢者を対象に行った意識調査※では、「地域のために奉仕的な活動を行うにあたって、実際に活動するのに必要な条件」として最も多い回答が、「一緒に活動する仲間がいること」(40.3%)ということからも、団体をつくって仲間で活動する方がなにかと助かります。
高齢者の皆さんは様々な経験、技術を持ち合わせていますので、仲間が集まってそれぞれの役割を生かすことによって活動の可能性が広がっていきます。
また、気心が知れた仲間がいると、そこから新たな人間関係が生まれ、地域での生活が豊かで楽しいものになります。さらに、家庭以外にも自分を温かく迎えてもらえる場所があるというのは生活が充実します。
仲間をつくって新たな居場所を見つけることは、社会からまだまだ必要とされていることを実感します。そして新たな仲間同士で気軽に飲みに行ったりと楽しく過ごせる時間が増えます。もし何も行動しなければこのような仲間はできません。
高齢期をより充実させるために「仲間づくり」「居場所づくり」に一歩を踏み出してみましょう。
※内閣府「高齢者の地域社会への参加に関する意識調査」(2004年:該当者数2,252人)
3 仲間はどのようにつくるか
仲間を結成するきっかけは様々です。
例えば、公民館や高齢者大学で講座を受講し、講座を終了後、賛同者(または有志)を募って仲間をつくることができます。
また、自分がやりたいことがあれば、地元の広報誌や新聞などに広告を掲載したり、公民館にチラシの配架をお願いして、仲間を募ることもできます。
人が集まったら、リーダーや役割分担を決めて団体を結成します(団体結成については、別ページでご紹介します)
4 技術や知識、経験、技術を生かす
長年培った知識や経験は、実は若い方々には新鮮だったり、宝だったりするものです。また、それが地域の方に喜ばれると改めてその価値を実感します。活動に生かすことができると思ったら、それを団体の中で担当できるように積極的に役割を担うことです。
また、現役時代に培った仕事だけでなく、長年趣味で培った知識も同様です。
団体の中で知識や経験を生かし、頼られる存在になれば、それが新たな生きがいになり、活動はスムーズに進むはずです。
5 活動をどのように始めたらよいか
すでに活動している団体に連絡し、一度参加してみるという方法があります。そこでは、事業の立て方、団体の運営で気をつけること、役割分担等、学ぶことも多くあるはずです。
また、イメージしていた地域活動と、現実には異なることもあります。
地域の市民活動支援センター、社会福祉協議会などでは、地域のボランティア団体の情報を把握していますので、一度行って相談してみるのもよいでしょう。