聴覚部門情報紙「ぷちたぺ」2025年7月号(テキスト版)
ぷちたぺ 2025年7月 第221号
日本初の手話に関する法律
手話施策推進法 施行
「手話に関する施策の推進に関する法律案(通称:手話施策推進法案)」が衆議院本会議で6月18日に全会一致で可決・成立し、6月25日に施行されました。手話に関する法律が日本で施行されたのは初めてとなります。
この法律は、手話が重要な意思疎通の手段であることを明記し、手話に関する施策を総合的に推進するもので、基本理念、基本的施策を定めています。
全日本ろうあ連盟や支援者が2010年から求めていた「手話言語法案」がベースとなっていて、約15年の運動が今回の法案成立につながりました。超党派の「障害児者の情報コミュニケーション推進に関する議員連盟」が法律案を作成し、国会に提出しました(議員立法)。
基本理念では、手話の習得・使用に必要な環境の整備や、手話文化の保存・継承・発展が図られるようにすること、手話に関する国民の理解と関心を深めることを明記しています。
主な基本的施策(抜粋)
- 手話を必要とするこどもの手話の習得の支援
(こどもの発達に応じた手話の学習機会、保護者・家族への手話学習機会の提供 等) - 学校における手話による教育等
(手話技能を有する教員や手話通訳者の適切な配置、自由に手話を使える環境整備 等) - その他の手話の習得の支援
(手話を必要とする中途失聴者等への手話に関する情報や学習機会の提供 等) - 人材の確保等
(手話に関する専門的知識や技能を有する人材の確保、研修機会の確保 等)
また、政府が手話に関する施策を実施するために必要な財政上の措置・法制上の措置等を行うことや、9月23日を「手話の日」として国民の理解と関心の増進を図ることも盛り込まれています。
「手話施策推進法」の本文や概要は、全日本ろうあ連盟のHPからご覧になれます。
一般財団法人全日本ろうあ連盟「手話言語法制定推進事業」<外部リンク>
夏季 きこえない・きこえにくい子どもたちの一日フリースクール
主催
特定非営利活動法人ユニール
共催
岩手県立視聴覚障がい者情報センター
協力
岩手手話通訳問題研究会、要約筆記通訳「いわて」連絡協議会、難聴児と家族の会たんぽぽ会、はと(手話による紙芝居)
日時
令和7年8月11日(月・祝)10時00分~12時30分
場所
当センター研修室(アイーナ4F)
対象
きこえない・きこえにくい小学生~高校生
兄弟姉妹など 家族にきこえない・きこえにくい人がいる小学生~高校生
内容
- 夏休みの宿題などの学習支援
- 手話による紙芝居、ストラックアウト・輪なげ等のゲーム交流
トランプ、UNOなど持ち込みOK! - 別室で家族交流会(日頃の悩み等の情報交換)
参加費
無料
※詳しくは、当センターのホームページをご覧ください。
デフリンピック情報
バレーボール
ネットによって分けられたコートで、2つのチームがネット越しにボールを打ち合う競技です。ボールを落とさずに、3回以内のタッチで相手コートに返す、1セット25点先取のラリーポイント制です。きこえる人のバレーボールと同様のルールで行われます。
競技中の音は選手にきこえない・きこえにくいため、審判がホイッスルの音に合わせてネットを揺らし、選手に合図を送る場合があります。
また競技中、選手は互いにアイコンタクトをとるなど、コミュニケーションが大切になります。声の代わりに、手話や読話(唇の動きや表情から状況を推測し、話の内容を読み取る方法)、手話言語通訳などの手段も使います。
もやもやスッキリ
テーマ大募集中!
当センターYouTubeにて、最近よく聞くけど、よく分からない事柄を手話で説明する「もやもやスッキリ」を好評配信中です。
現在、取り上げるテーマを大募集中です!
- 手話で説明してほしいテーマ
- テーマを選んだ理由やエピソード
をFAXやメールでお送りください。お待ちしております!
過去のテーマ(一部)
- ウェアラブル端末
- eスポーツ
- ChatGPT
- バズる
- TikTok
- クーリングシェルター
- 噴火警報・噴火速報
- 自転車の違法行為
- デフリンピック
- 風呂キャンセル界隈
7月・8月休館日
7月31日(木曜日)
8月29日(金曜日)
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