環境学習交流センター
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2024年度活動実績 

【釜石市立釜石東中学校】釜石市根浜海岸海浜植物再生支援事業 

【本事業の概要について】

釜石市根浜海岸は、東日本大震災以前は県内有数の海水浴場として知られていた一方で、地元の人たちにとっては漁業、観光資源として「かけがえのない場所」として存在していました。

地元の小中学生にとっては、年中行事の一つである海岸清掃を行う海岸として身近な自然がある場所であり、海岸マツ林およびハマナスなどの海浜植物群落が広がる白砂青松の美しい海岸でした。

しかし、東日本大震災によって砂浜が消失し、海岸林や海浜植物群落も大きな被害を受けました。地元の小中学生が「かけがえのない場所」として海岸清掃を行うことも、途絶えてしまいました。​

現在は復興が進み防潮堤などハード事業が終わったものの、以前見られた海浜植物群落は規模がとても小さくなってしまいました。

本事業は釜石市立釜石東中学校様のご協力を頂き、学生のみならず教諭および地元の住民、市役所、大学、地元団体、県域NPOなど多くの関係者を巻き込み、みんなで力を合わせ、海岸に生育していた海浜植物群落の再生支援活動を行うことで、地域の生物多様性を復元し、海辺の景観を再現することを目指しています。

景観の再生支援活動を通じて地域のアイデンティティを取り戻し、地元の中学生が地域への愛着を醸成することにもつながればと期待しています。

 

<第2回:6月5日(水) 根浜海岸林再生事業②>

2回目は、前半の50分で海岸林の草取り作業、後半の30分で浜辺の清掃活動を行いました。一昨年、昨年に植えた海浜植物も順調に育っている様子も伺えてとても安心しました。しかし、震災に傷つきながら耐えた松も、徐々に弱まってきており、倒木する危険もあるので、メンテナンスしていかなければならないという課題も見えてきました。

良い天気の中清掃作業をする釜石東中学校の生徒たち浜辺の清掃活動をする生徒たち

草取り作業をする生徒たち集まったゴミ

 

<第1回:5月27日(月) 根浜海岸林再生事業①>

岩手県立大学島田先生による「岩手の砂浜・根浜の砂浜と海辺の植物~海岸林・海浜植生~」についての講義と、ハマヒルガオの種子を削る作業を行いました。

根浜海岸の歴史についての講義をする島田先生ポットに種子を蒔く作業をする生徒たち

ハマヒルガオ、ハマナス、ハマエンドウの入ったポットお疲れ様でした

 

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